転職におけるモチベーションの高め方

モチベーションは新しいステージに向けての必要な心構え

モチベーションとは行動をおこそうとしている際に必要な「意欲」です。

転職という行動を起こすとき、大きく上り下がりするモチベーションの波が押し寄せてきて、内定を手に入れるませなかなか気の休まらない日々を送っているのではないでしょうか。

この「波」を採用前もですが採用後もコントロールできるようにしておくと新しい職場でも自分らしく仕事環境を軌道に乗せていけます。

モチベーションについては、様々な考え方が唱えられていますが、ここでは「転職」という新しいステージに向けての必要な心構えとして捉えて行きます。

転職活動中は不採用の連絡も多くきますし、転職したとしても特に最初は馴染めなかったり、勝手が違ったりで早い段階で辞めたくなってしまう場合もあります。

根っからのポジティブ思考の人でない限り、マイナスなことが続くと人は自分に自信がなくなってしまい負のスパイラルに陥りがちです。

「どうしたらいいのか、何が足りないのか、誰からも必要とされていないのではないか、本当に自分は大丈夫だろうか」と、あても無く悩んでしまうかもしれません。

悩みの種があってもなくても、何かあったときに自分を守り癒せる漢方薬的な感覚で自分の中に備えてほしい具体的なモチベーションアップ方法があります。

転職におけるモチベーションアップ方法

１）モデルをみつける

例えば、自分と同じように転職をした友人、先輩、同僚の中で自分の行きたい仕事に就けた人の転職活動の話を聞いて同じように活動してみます。

転職が成功した人は、転職先で同じように中途で入って活躍している同僚を見つけて観察してみたり話を聞いてみることです。周りにいなければ、テレビや雑誌に出ている人でもいいです。

自分と近い境遇の人が、耐えて頑張って障害を乗り越えて成功を掴んで行く様子を見て「自分にやれそう」と思うことでもモチベーションを高めます。

これは自分と似ているひとほど自分を投影しやすく影響力も高いのも特徴ですが、自分と類似性が高いが為に、失敗するところをみることは逆効果となるので気をつけましょう。

２）自己効力を育てる

自己効力とは「希望の会社に転職できる」という予測や確信できる感覚をいいます。

カナダ人の心理学者バンデューラ氏が提唱したものですが、「この会社に入れるだけの能力が自分にある」と信じる力を持つことは努力や結果に影響します。

自己効力を高く持つ人は物事を起こす上で生じることに対して「何かあっても自分ならなんとかできる」と自信を持ち、自分自身に期待していますので結果的に成功へ向かってポジティブに努力して行きます。

中でも過去の成功体験が最も良い肥料になるのですが、忍耐強く頑張って障害に打ち勝ったことや、逆境から立ち上がったような体験を思い出してください。

例えば、全国大会レベルの部活動を３年間続けたことや、受からないといわれていた大学受験や司法試験などの難関試験に努力の末合格できたこと、アンフェアな環境にありながら努力し達成したこと、富士山登頂やフルマラソン完走、０からの新規事業立ち上げ成功など、人により思い出すものは様々です。

そのときそのときは苦しくて自分のギリギリのところで頑張っているピンチの状態かもしれませんが、実になった瞬間にこれまで張りつめていた感情は大きな自信と達成感を与え人間力が大きく成長していきます。

どんな困難な状況になったとしても、耐えられる力が既に備わっている自分に「気づく」こと、そしてその状況を乗り越え、目標を達成できる力があることを内側から思い出し、自信を持つことで自己効力感は育てられます。

3）尊敬する人からの説得

尊敬する上司や顧客、または親や教師、恋人や妻、友人などから「あなたなら絶対できる、あなただから任せたい」と何度も言われると最初は自信がなくてもだんだんそんな気持ちになります。

ただし、「尊敬する人から」であることが必須です。

誰しもそうでしょうが、同じ言葉でも敬意を抱いている人からの言葉とそうでない人からの言葉では心への届き方が全く違います。効き目のある人を見極めて自分へ言葉をもらったり、モチベーションアップンが必要な他者に声かけしてもらえるようお願いしていけるようにすると仕事が円滑に回りだします。

4)健康第一

体の体調管理はモチベーションをコントロールする上でも基礎になります。

疲労困憊の状態では、良いパフォーマンスはできません。頭痛や倦怠感は否定的な感情を引き起こしやすくなります。

自分に効果的で健康的な「息抜き」の方法をいくつか押さえておきましょう。

＊

自分に自信を持つこと、そしてその気持ちを維持していくことは簡単なことではありません。

働いて行く中ではプライドを傷つけられたり腹が立ったり、辛い気持ちになることはきっとあるでしょう。

そんなときに自己効力を発揮できるように、自分の成功体験や人から言われて嬉しかったことなどを手帳に書留おくことをおすすめします。