「産後整体」について元整体師の現役ママがお教えします
こんにちははじめまして。出産後の整体「産後整体」について、元整体師であり現役ママでもある私「ママボヘミアン」がお教えします!
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「整体」とはなにか?
整体という言葉が、最近では当たり前に聞く様になりました。実際、整体とはなんでしょう。まず整体について簡単に説明を致します。
整体を一言で表現すると『心身共にケアをする事』です。
その種類は様々です。
- 歪んでしまった骨格を整え自然治癒力を向上させる『カイロプラクティック』
- 凝り固まった筋肉をもみほぐす『ほぐし療法』
- アロマオイルを使って血や気の流れを良くする『オイルトリートメント』
- 筋肉や腱を伸ばしてパフォーマンスを向上させる『ストレッチング』
この他にも、鍼灸やホットストーン、筋力トレーニング、食事療法なども整体の一部です。
皆さんがこれを見たら『え?じゃぁ全部が整体なの?』と言われると思いますが、実はそうなのです。体に対して良い方向にケアしていく事そのものが『整体』と字のごとくとらえることができます。
産後整体はみんなやってるものなの?
ここからは私のお客様でも多かった『産後の体をケアする整体とは?』という視点でお話したいと思います。
産後の骨格とママの体
産後の体はとても不安定です。
妊娠中の母胎は赤ちゃんを安全に保護する為にリラキシンというホルモンが分泌されて骨盤内の空間を広げます。その影響で骨盤内の関節が緩んでいる状態とイメージして下さい。
骨盤とは下腹部やお尻の辺りの骨(恥骨・腸骨・坐骨・仙骨)の事をひとまとめに言います。
このうち妊娠中から緩む関節は恥骨結合と仙腸関節で、出産の際この関節をフルに緩めて赤ちゃんの為に産道が広がります。自然分娩の場合、私の経験上では股関節も外れる勢いでした。
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出産後のダメージは大きい
出産は命がけと言いますが、正にその通りです。
骨盤部分を形成する関節すべてがダメージを受けますので産後に力を入れる事ができず姿勢が悪くなったり、腰痛に悩まされたりする事が多くなります。
また出産という大イベントを終え子宮収縮による腹痛や、会陰部の痛み、こんな弱った体で育児が始まります。3時間おきの授乳や赤ちゃんの機嫌により、睡眠不足と肩こりも発生します。ママは心身共に疲れ切ってしまう時期になりがちです。
産後の整体は受けるべき?
産後の関節の緩みや骨格の歪みを考えてカイロプラクティックからみた整体のお話をします。産後半年程度の体にカイロプラクティックを施す事は私はオススメ致しません。(施術を行う先生もいらっしゃるかもしれません)
おすすめしない理由は子宮収縮やホルモンバランスにより骨盤内の関節が不安定になっている時なので、この状態で骨格の矯正を行ったとしたら、捻挫を起こす危険性があります。
また腰に過度の負担が生じやすい時期なので、腰の弱い方の場合ヘルニアや腰痛悪化を起こす危険性があります。骨格矯正という点においては、産後半年を過ぎてある程度ホルモンバランスが整う時期から行った方が良いです。
しかし、それまではどう対処していけばいいか?ここでオイルトリートメントやストレッチング、軽度のトレーニングが有効になってきます。
どんな施術をするの?
産後3ヵ月頃までは子宮の痛みや会陰部の痛みが落ち着かない方が多いので、この間はしっかり休養をとりましょう。体も敏感な時期ですので、睡眠不足や疲労解消の為の、ヘッドマッサージやリフレクソロジー、ハンドマッサージをオススメします。
産後4ヵ月頃から医師の判断により軽度の運動(ウォーキングや軽めに腹筋など)をして大丈夫と言われた場合、気分転換も兼ねてトレーニングをしてみます。整体院やジムに行ってもいいのですが、赤ちゃんもいますし、自宅で行う方が安心です。
産後6ヵ月以降は、ホルモンバランスも安定してきて、骨格の緩みが落ち着いてきますので、施術可能な時期になります。自覚症状や気になる部位や既往歴などを問診し、お身体の歪みを視診・触診していきます。
筋肉の緊張が強すぎる場合は、骨格の矯正を行ってしまうと急に血行が良くなり関節が動きやすくなります。しかしそれが原因で発熱やだるさ、動けないなどの症状が出てしまいます。よって施術は筋肉ほぐしやストレッチをメインとします。人により、筋肉をもむ事で筋繊維が硬くなってしまう場合があります。そういう方にはオイルトリートメントにより、筋肉をほぐしていきます。(私の場合です)
施術後の体の変化
皆さん、『つきものが取れた』という表現をされます。それくらい育児に緊張しきって凝り固まってしまった筋肉は重たくなっているという事です。
目に見える変化は、『姿勢』です。
例えば、右肩が上がっていて左肩が下がっている、そんな歪みだったとします。施術後には左右が同じ高さに変わっている状態になります。こうして、骨格を正しい位置・角度・向きにしてあげる事で、血行も神経の伝達も良くなり、自然治癒力が高まり産後の回復も促進します。
施術にかかる費用・回数
歪んだ骨格が安定する目安は、平均的に1年前後を見てもらいますが、施術を受けるだけでは維持できないので、セルフケアも重要になります。実際、施術院や施術担当者や、お客様の身体の具合により費用や回数は異なります。
施術回数は私が実際行ったケースで言いますと、最初の3ヵ月間は週1回、その後状態によります。2週間に1回~3週間に1回のペースとなります。1年間で計算すると、多くて30回程度通う事になります。
施術費用は1時間6,000円前後が平均的な相場かと思いますので、年間計算が多くて180,000円前後となります。
流石にそのペースでは金銭的、時間的余裕がないという方でも月1回でも通っていただいた方が、その後の体の戻りも違ってくるかと思います。
自分でもできるセルフ整体
セルフ整体の一部を各時期に合わせてご紹介します。
☆産後1ヵ月程度・腹痛や会陰部痛が酷い時期
しっかり休養と食事をとる事が一番の整体ですが、出来るだけの回数でいいので、寝る時に膝を立てて、左右に体を捻じる様に倒します。これをしておく事で、腹筋や背筋などをストレッチさせる事ができますので、腰痛対策になります。また、起き上がっている時は、肩甲骨を背骨に寄せる様に胸を張りましょう。肩こり・腰痛対策になります。
☆産後3ヵ月~
会陰部痛が落ち着いた頃になりますが、この頃から散歩がてらウォーキングや軽めの腹筋をしてみます。ウォーキングは生活に支障のない範囲でおこまいます。
腹筋は椅子に座り、背筋を伸ばして、片足ずつ胸までゆっくり持ち上げゆっくり降ろすを繰り返しましょう。体に無理のない範囲で、1日10回~30回程度行います。
脚のストレッチは開脚してゆっくり片足ずつ上体を前に倒しましょう。勢いよく行ってしまうと、人によっては思わぬ股関節痛が起こる場合があります。
☆産後6ヵ月~
この頃から赤ちゃんも体がしっかりしてきます。赤ちゃんを抱っこ紐で抱えたらお出かけがてらウォーキングか、家事がてらスクワットをしましょう。
腹筋は、歪みを小さくしたいのと、体幹の筋肉を使いたいので、肘つき腕立て伏せのポーズで15秒キープをしてみましょう。この時お尻が上に上がって体がくの字にならない様に気を付けます。出来れば1日3セット~が理想的です。
次に仰向けになって背伸びの状態に寝ます。肘・膝を曲げずに、足首は90度を保ったまま右肩甲骨と右骨盤を引き寄せて、左肩甲骨と左骨盤を背伸びの様に伸ばすを10秒キープしたら反対を同様に行います。
これを10回程度繰り返します。一日の出来るタイミングでいいのでやってみましょう。
*
産後の整体に関してお話してみましたが、いかがだったでしょうか?時間や金銭面といったリスクはあると思いますが、大事なママの身体をケアする為の手段の1つでもあります。
整体そのものを知らなかった人には、少しでもイメージができたら幸いです。
(著:ママボヘミアン)
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