マタニティ整体ではどんな施術をするの?注意すべき点は?
妊婦の方で、マッサージや整体を受けたくても、断られたり思うような施術を受けられなかったりした事はありませんか?また、中には妊娠中に受けるのは怖いと思っている方も少なくないと思います。
一方、妊娠中は何かと体調の変化が多く、具合が悪くてどこかに駆け込みたい!と思っている方も多く存在します。今回はそんな今妊娠しているけど、施術してもらえないですか?という妊婦さん向けのマタニティ整体に関してお話していこうと思います。
マタニティ整体、妊娠中に施術を受ける注意点さえ知っておけば、安心して受けられますので、参考にしてみてください。
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妊娠中の女性の骨格
妊娠中の女性の骨格は、赤ちゃんの大きさや出産に向けて、柔軟に変化していきます。主に変化が見られやすい部分は骨盤部で、その影響を受けて腰椎、胸椎、頸椎の角度が変化してきます。
骨盤部と関節
骨盤部は左右1対の寛骨(腸骨・恥骨・坐骨は17~18歳で一つの骨として結合します)、仙骨(仙椎)、尾骨(尾椎)からなります。
左右の寛骨は、前方を軟骨で結合して離れない様にしています。この軟骨は寛骨の中の恥骨部分に存在する為、『恥骨結合』といいます。
また、寛骨の腸骨部分に仙骨と関節する場所があり、この関節を『仙腸関節』と呼びます。
出産に向けてどの様に変化するか
妊娠中から、ホルモンの影響と赤ちゃんの成長過程に合わせて、恥骨結合が緩み、仙腸関節も角度を変えていきます。骨盤部の角度の変化のイメージとしては、垂直に立てた円筒を斜め前に傾け、前方の中央を少し伸ばした様な状態です。
骨盤部の上(仙骨の上)には、腰椎(背骨の腰の部分)がのっていますので、土台である骨盤部の角度が変化すれば、腰仙関節(腰椎と仙骨がなす関節)の角度も変化します。
お腹の重みも関係しますが、体をまっすぐ保とうとして反り腰になり、腰痛が出る、または酷くなるという方が増えてきます。中には、インナーマッスルが弱い方に多く見られますが、妊娠期に脂肪細胞が増え、赤ちゃんのおかげで腹圧が高まり、腰がある意味固定されて腰痛が緩和する方もいらっしゃいます。
前者の様な、妊娠をきっかけに腰痛になる方は、特にマタニティ整体をオススメします。
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マタニティ整体(妊婦さんの整体)ではどんな施術をするの?注意すべき点は?
注意点 ~ママがしっかり認識する点~
マタニティ整体の施術は、整体院や施術者の方針で違いがあると思いますが、マタニティベッドを持っていない整体院では共通して言える事が『うつ伏せでの施術はNGである』です。始めて施術を受けに行く際に、女性は妊娠していますか?と問われる事があると思います。これは万が一妊娠中だった場合に、起こりうるトラブルを未然に防ぐものですので、妊娠していない方でも気を悪くしないで回答して下さい。
よくある質問で『妊娠初期の1ヵ月や2ヵ月頃でお腹もでていなくて、自宅でもうつ伏せできるけど・・・』という方がいらっしゃいます。マタニティベッドがあれば、腹部を圧迫しない様に穴が開いているので、うつ伏せでの施術もできるのですが、通常のベッドにはそのような仕掛けはありません。
いくら自宅でできても、お腹が出ていないといっても、そこには『赤ちゃん』という、まだ小さいけれど大切な命があります。施術を受ける際には、押し付ける圧力が腹部にはかかります。イメージしてほしいのは、赤ちゃんを押し付けてしまうという事です。うつ伏せで施術を受けたから流産したという事も起こりうるので、避けたい事ですし、施術者や整体院では責任が負えない部分になります。
しっかりママが正しい認識を持てば起こらないトラブルなので、赤ちゃんを守るために自宅でのうつ伏せも控えましょう。
また、オイルトリートメントの際、精油によっては分娩促進作用のあるものがありますので、効能効果を聞いた上で施術を受けてください。妊娠後期や予定日近くになると使用しても大丈夫な物もありますが、出来れば使わない方が赤ちゃんにも安全です。安全とされている精油も、塗布はせずに芳香浴くらいにしておきましょう。
どんな施術をするの?
注意点で挙げた事を踏まえて、うつ伏せでの施術ができませんので、仰向け・横向き・座位による施術になります。ママの体調や妊娠週数により、3方向から施術ができる場合もあれば、仰向けが出来ない場合もあります。施術中に体勢が辛くなったら申告しましょう。
流れは、問診や視診をしてから施術に入ります。
主に頭痛・肩こり・腰痛・むくみという症状でいらっしゃる方が殆どですので、施術を受けられる時間によりピンポイントで行うか、全体的に行うかを決めます。
私が施術していた内容は、精神的リラックスを必要とする方が多かったので、主にオイルトリートメントの施術でした。全身のリラックス兼むくみ対策で、足から首まで精油は使わずキャリアオイルのみで施術を行い、頭痛や不眠対策にヘッドマッサージを専用ヘアトリートメントで行っていました。オイルトリートメントが苦手の方には、膝下・腕・首のストレッチと全身もみほぐし、ヘッドマッサージを行っていました。希望の方には、フェイスマッサージも(オイル有・無お好きな方)していました。
妊娠中はすぐ体がこってきますので、家でもできるストレッチや肩周辺と膝下の軽い運動を教えて、日々のケアもしてもらいました。
妊婦さんが体のバランスを保つために気を付けた方が良いこと
まず、妊娠していても、していなくても、人間が体のバランスを保つために必要なことがあります。それは『神経・筋肉・精神』この3つのバランスが均一である事です。
例えば、神経伝達は異常なく、痛みや痺れがない状態で、ポジティブに物事を考えるけれど、筋力が弱くて殆ど歩く事がなく車で移動しているという場合、これは不均一という状態になります。一見何事もトラブルがないと思いますが、後に筋力低下により神経系の痛みや痺れに襲われたり、体のトラブルにより姿勢が歪み始めて、ネガティブに物事を考える様になったりするケースが多いと言われています。
これをふまえてまとめますと、妊娠中は身体に様々な症状が現れます。
精神的な部分では、イライラしたり不安感に襲われたりします。身体的な部分では、肌トラブルや腰痛、肩こり、頭痛、腹痛、便秘、胸焼け、吐き気など多数あります。これらの症状を最初のうちは見過ごす事ができますが、段々見過ごせない程の症状に変化してきます。
妊娠中に妊娠前の様な動きや運動ができない分、マタニティ整体で筋肉を他力的に運動させて、神経症状・筋肉症状・精神的症状のバランスを取って、本来体の持つバランスを保ってあげる方法が一つあります。
他にもマタニティヨガや、マタニティスイミングなどに通える程体調が良好な方は良いですが、出来る限り安静にと指示されている方は、マタニティ整体をオススメします。
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