島暮らしの魅力

すいです。

都会の喧騒を忘れて、静かな場所で心穏やかに過ごしたいと思ったことはありませんか？ここでは、長崎県のとある島で育った私の経験も踏まえながら、島暮らしの魅力を紹介していきます。

島の魅力と言えば、何といっても大自然

海と山は、島中のどこに行っても、もれなくついてきます。島の人たちは、自然に寄り添って生活しています。

島の四季

春には、梅の花や菜の花が島中に咲きます。子どもたちは、木苺を採りに山へ登ったりもします。昼に収穫したツクシやフキノトウが、晩ごはんのおかずに登場するなんてことも、しばしばあります。

夏は漁師たちが素潜りで、アワビやサザエを採ります。採れたての海の幸は、本当に美味です。アワビなんて高級食材のはずなのに、私の実家では夏になると毎日のように食卓に上っていました。

子どもたちも、夏休みを利用して島を全力で楽しみます。家の目の前が海という状況の子どもたちの方が多いので、岸壁から海に飛び込んでいる姿が普通です。泳ぐときは水着なんて着ません。私服のまま海に飛び込みます。中には港から離れて暮らしていく子どもたちもいるので、自転車でやってきて、泳ぎ終えたら、濡れたまま、また自転車に乗り自分の家まで帰っていく兵もいます。

それを咎める大人は島にはいません。島人はみんな自由人なのです。子ども時代のこういった自然との触れ合いは、大人になったときに大切な思い出となるでしょう。

秋の訪れは、鈴虫の鳴く音と共にやってきます。

そして私の住んでいた島には、「もみじ街道」という道があり、約7kmにもわたり群生しています。もみじや楓が非常に綺麗です。この「もみじ街道」は、島人にとっては散歩道です。秋を感じることのできる素敵な散歩道と言えましょう。この時期は「もみじ街道」を目当てに、島外からもたくさんの観光客が訪れます。

私の島ではカツオやサバ、イカがよく水揚げされます。カツオのたたきや、イカの刺身が絶品です。魚が美味しいとお酒も進みますよ。そして秋が終わり、寒い寒い冬がやってきます。

冬は潮風が吹いて非常に寒いです。

しかし、冬はめったに見ることができない渡り鳥が、島にやってきます。冬の島は、鳥好きにはたまらない場所となります。白鳥なんかも島にやってくるので、同時に鳥の専門家や写真家が島にやってきます。バードウォッチングが好きな人には、たまらない季節です。

もちろん海の幸も変わらず美味しいことを保証します。冬の時期の魚は脂が乗って美味しいとされています。最高のひとときだと思います。

島の四季をざっと紹介しました。どうですか？自然豊かな島で暮らしたくなりませんか？

療養地

療養の為に島を訪れる者もいます。

うつ病などの心の病にかかった患者さんが、島に移住して、治療を行うというケースも少なくはありません。うつ病にかかり島に移住した方を知っていますが、1年程で病状がよくなったそうです。島に来たころは、無表情で生きることが非常に辛そうに見えました。でも、その方は島の自然に癒され、今では近所の人に元気に挨拶をし、他愛もないお話をして笑って下さるまでに回復しました。

島はのんびりとゆっくりと時間が流れています。あなたを急かすものは何もないし、誘惑するものもありません。毎日がシンプルです。今の世の中は、たくさんの物が溢れ、情報が溢れていて複雑すぎるのです。

もし、あなたが生きづらさを感じているのならば、十分に休息を取って、自然に触れながら、今の自分を見つめ直すことも大切なことなのではないでしょうか。

アート

私の島はアートの面からも昨今注目を浴びているようです。美術家たちが集まり、島の地域性や特性を活かして、島にアート作品を作り、アートプロジェクトと称した催し物が開かれています。島の古びた民家などを新たなアート作品として、甦らせることは、美術家にとっても、島人にとっても非常に喜ばしいことです。このようなアートプロジェクトを開催することによって、島の観光客も増えますし、そうなると島の経済も活性化されます。

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日本は島国と言われている通り、たくさんの小島を抱えています。みなさんもまだ見ぬ島へ出かけてみてはいかがですか？人生を変えるような素敵な出会いが待っているかもしれませんよ。(写真は全てイメージです。)

ただし、良いことばかりでないのも世の常です。

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離島生活の現実

(著：すいちゃん)