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離島生活の現実




島生まれ島育ちのすいです。

今日は離島移住を考える上で知っておかなければならない、離島生活の現実についてお伝えします。

島移住を考えている皆さんへ

みなさんは、島暮らしに憧れたことはありませんか?

都会での生活に疲れて、定年後は静かにのんびりとした場所で暮らしたい…近年このように思い切って移住に踏み切る人が、多いように思われます。

「思った通りの快適な暮らしになった」という人がいる反面、「思い描いていた生活ではなかった」、「逆にストレスが溜まった」という理由で元の住んでいた場所に引き返す人も実は多いようです。ここでは、離島で生まれ育った私が、離島生活ならではの苦労や、現実をみなさんに紹介していきます。

この記事は、島暮らしを否定するものではなく、みなさんの思い描いている離島生活の理想と、現実のミスマッチを防ぐ為のものです。

              
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離島生活の現実

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離島のインフラストラクチャ

まずはインフラ(生活基盤)を見てみます。

離島だからといっても、何不自由なくガスや電気、水道などは使えます。

しかしインターネット環境に関しては、整備が進んでいない地域が多くあり、インターネットに接続できたとしても、接続速度は遅いです。また、携帯電話の電波も、圏外なんてこともよくあります。FAX機能付きの固定電話を設置することをお勧めします。

離島の交通手段

道路の設備も都会のように良くはありません。昨今、交通整備に力を入れている離島も多くあるようですが、まだまだ山道を走る状況に陥ることがあります。電車はありませんし、かろうじてバスはありますが、便数が少ない為、不便です。

一家に一台、自動車が必要でしょう。自動車を持っていないと生活できないといっても過言ではありませんよ。離島でのガソリン代は、本島からの運搬費がプラスされていますので、リッター180円近くになることもあります。

スーパーや規模の小さい商店街はありますが、デパートやショッピングセンターなどはありません。

島外に出かけるときも不便です。離島と本島をつなぐフェリーや、飛行機は一日数便です。季節によっては、天候が不安定になり、連日欠航なんてこともよくあります。料金に関しては、島民割引などもありますが、それでも割高です。飛行機を例にとってみますと、離陸から着陸も含めて30分のフライトでも、片道一万円程度かかります。離島には格安航空なんてないのです。

離島の雇用

次に、雇用・医療・福祉・教育の問題に関して見ていきましょう。

日本全体が高齢化社会ならば、離島は超超超高齢化社会です。高齢者が島を支えています。島には、農業や漁業などの限られた仕事しかありませんので、若者は進学や就職を機に島を出ます。一度島を離れてしまうと、中々島には戻ってこないので、人口は減る一方です。結果的に、人口の平均年齢が年々上昇していくわけです。こういった離島から若者が流出することにより、島の過疎化が深刻化されていますが、有効な打開策はまだ見出せていません。

仕事を定年して、退職金や保険金などで、離島に移住後の生活費をまかなえるならいいですが、「お金に困っているから、島に移住しよう」、「島に移住さえすればどうにか暮らしていけるだろう」というような、甘い考えは捨てたほうがいいと思います。のんびりとした平和な離島でも、職についていないと生活してはいけません。島の人間でさえも、職を求めて、島を出ていかざるを得ないので、非常に厳しい雇用状況があなたを待っています。

              
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離島の医療・福祉

医療・福祉の問題に関しては、そもそも設備の整った病院が少ないです。診療所はあるので、通常の風邪や軽い怪我には対応できるのですが、命に係るような大病や大怪我には、対処できません。緊急性を伴う場合は、救急ヘリで、本島の病院に搬送されます。緊急性を伴わない場合でも、患者本人が、飛行機やフェリーを利用し、本島の病院に入院・通院することも多々あります。中には、飛行機や、フェリーに搭乗することができずに、十分な治療を受けることのできない高齢者もいます。

老人養護施設などもありますが、キャンセル待ちや、入居費用が高額だという理由により、入居を希望していても入居できない高齢者も増加してきており、非常に深刻な事態となっています。

離島の教育

教育の面に関しては、幼稚園・保育所・小学校から高校まである離島がほとんどなので、通常通り学校に通うことはできます。しかし児童・生徒数は少ないです。それを、メリットと考えるか、デメリットと考えるかは、あなた次第だと思います。子ども時代を、少人数の中でのびのびと過ごさせたい人にはおすすめです。先生たちも、児童・生徒の人数が少ない分、一人ずつ、熱心に丁寧に教えてくれます。

その代わり、離島には学習塾やおけいこを習わせる場が少ないというデメリットはあります。教育熱心な親御さんには向かない環境かもしれません。もちろん大学はありませんので、大学に進学する場合は、島を離れなければなりませんよ。

離島での生活こそコミュニケーション能力が不可欠

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離島での生活は、みなさんが思っている以上にお金がかかります。

そして、都会とは違い、人付き合いを非常に大切にする傾向があります。島中の人が、顔見知りです。島民全員で支え合って生きています。そういう意味では、都会よりもコミュニケーション能力が必要で、ご近所付き合いが大変だと思います。

「私に干渉しないで」、「人付き合いは苦手」なんて言っている人には、離島暮らしは向いていないのかもしれません。

以上、離島生活の現実でした。みなさんの参考になれば幸いです。

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もちろんデメリットばかりじゃありません。島暮らしの魅力もたくさんあります。

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(著:すいちゃん)

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