JR西日本「e5489」と「エクスプレス予約」の違い

「J-WESTカード」とエクスプレス予約についてお話してきましたが、JR西日本には実はもうひとつ「e5489(いいごよやく)」というインターネット予約システムがあります。

エクスプレス予約が新幹線のネット予約システムであるのに対して、「e5489」はJR西日本/四国/九州の「有料特急列車のネット予約システム」です。

平成27年3月に開業した金沢～首都圏を結ぶ北陸新幹線にも導入されました。

e5489って何？

「e5489」は「J-WESTカード」に入会しなくても利用できます。ただしクレジットカード決済をもって予約が完了しますので、いずれにしてもクレジットカードは必要です。

対象エリア内の新幹線・特急列車を予約し、乗車券も同時購入も可能です。

新幹線・特急・急行列車（一部の快速列車を含む）を最大４列車まで連続して乗り継ぐ予約が可能です。

一度の予約操作で、おとな・こども含め最大6名様まで購入可能です。

予約したきっぷは、受け取り可能な駅の「みどりの窓口」「みどりの券売機」などの指定席券売機で受け取ることができます。

エクスプレス予約の違いは？割引率はどちらがお得？

エクスプレス予約との違いは？

内容はどちらも乗車券のオンライン予約です。

大きく違うのはその区間(地域)でしょうか。

e5489(JR西日本)は、主に九州新幹線とまたがって利用される場合や特急列車との乗継予約をする場合に便利でおトクなサービスです。J-WESTカードはなくても利用できますが、割引率がカードユーザーの方が有利な点から実質カード会員向けサービスです。

一方のエクスプレス予約(JR東海)は特に東海道新幹線とまたがって利用される場合、便利でおトクなサービスです。エクスプレス予約はJR東海エクスプレスカード、J-WEST(エクスプレス)カード会員向けサービスです。

こちらは新幹線のみで在来線の特急列車等の予約はできません。

割引率はどちらがお得？

割引率は同じです。

例えば（大阪～博多）であれば、e5489の「eきっぷ」とEX予約の「e特急券」は同額つまり同じ割引率です。

ただしe5489は東海道新幹線区間も販売していますが、一部区間でも東海道が含まれると、全区間が割引なしの一般料金になってしまいます。

そもそもe5489では「J-WESTカード」の会員であれば、そうでない場合に比べて、かなり有利な条件で予約や変更ができます。

e5489の注意点

e5489を利用して予約した場合は、乗車前に切符の引取りをすることが必要なのですが、「e5489」の欠点は、この乗車券の引取りのルールがややこしいことです。

たとえばJR西日本内であっても予約した乗車券を引き取れない駅があったり、e5489サービスで予約した切符は、名古屋や東京などJR東海の駅では引取りができなかったりするのです。

その駅で引き取れないことが発覚すると、いったん予約をキャンセルして新たに席を取り直す必要が出てきますが、その場合は取り消し手数料が発生しますし、取り直しの時間がなかったりすることもありますので、引取り条件の確認を十分にしてから利用するようにしてください。

ちなみに、引取りの条件や引取り可能な駅は、下記で確認することができます。

参考https://www.jr-odekake.net/goyoyaku/receive/