育児と孤独
ママボヘミアンです。私が感じた育児中の孤独について、その当時考えていたことをまとめてみました。
社会からの孤立・家庭での孤立
働く女性が増えた昨今、妊娠、出産を機に退職。もしくは休職。
そしてはじまるこどもと二人きりの生活に、
孤独を感じる人も少なくはないのではないでしょうか。
それまで学生であれば学校に、社会人であれば会社に、
家庭とは別に自分の存在する場所というのがありました。
そしてそういう集団生活であれば、
悩みを共有し、ともに乗り越えていく仲間も、おのずと見つかりました。
産後、しばらくは里帰りしたとしても、いずれはじまるこどもとの生活。
夫はいても、平日は残業でほぼ家におらず、育児はほぼ一人でしている。
そのようなご家庭も多いと思います。
赤ちゃんとの生活は、外出もままなりません。
それまでは朝起きて会社に行き、デスクに座れば誰かしらと会話ができました。
もちろん、仕事の話がほとんどですが、合間の休み時間にたわいない談笑。
仕事で行き詰ったとしても、頼りになる上司がいて相談もでき、
ストレスがたまれば飲みに行き愚痴りあう同僚もいました。
それなのに、会話は一方通行で泣き声だけが響く部屋。
今日は誰とも話さなかった。
こどものことで不安があればネットを検索し、余計に不安が増すばかり。
夫に相談をしても、的外れか無責任に思える回答でしっくりとこず、
ストレスがたまっても、その発散方法はせいぜいスイーツを食べるくらい。
そして、スマホ片手に動く指先。
検索ワードは「育児 孤独」
ダメだ。このままではいけない。
握りしめた携帯電話。そこに答えがあったのです。
孤独から救ってくれるのは、同じ孤独を知る相手
もとから交友関係の広い人であれば、
同じこどもを持つ友人と交流を持つことで、
育児中であれ孤独とも無縁に過ごすこともできるかもしれません。
しかし、もともと友人が少なく、
その場しのぎの人間関係を続けてきた私には無理な話でした。
少ないながらに友人がいたとしても、基本的に生活リズムが合わないのです。
こども中心の生活を考えれば、相手に合わせてもらわなければいけない。
そこに気が引けて、なかなか連絡できませんでした。
産後は以前いた職場のことをよく思い出しました。
人間関係に恵まれ、臨月まで働いてもなお、まだ働きたいと思っていた会社。
同僚達のにぎやかな声、あたたかい雰囲気。
そして感じる、そこに自分がいられないことに対する、
言いようのない気持ち。疎外感。
自分だけが、別の世界に取り残されたような気持ち。
もちろん、こどもはなによりも大切な存在です。
こどもと共にいて、成長の喜びを感じられる幸せがあることもわかっています。
だけど、だからこそ、些細な悩みに気持ちを引きずられ、逃げ場が見つからず、
募る孤独感。
悩みを共有できる相手が必要なのです。
そのことに気づいたとき、私は再びスマホを手に取りました。
SNSの活用
女性は家にいるもの、大家族が当たり前。
そんな時代なら、別の悩みはあれ、孤独感は覚えずにすんだかもしれません。
核家族化が進んだ現代。
しかし、そんな時代だからこそ得られる心強いアイテムもあります。
SNSの存在です。
スマホの連絡先に登録された名前を見ていると、ここ一年で連絡を一切
取らなかった相手がほとんどでした。
そんな相手と連絡を取ることは、かなりハードルが高いですよね。
相手にとって今更、という気もするし、どこで何をしているかさえわからない。
そこで私が頼ったのはfacebookです。
アカウント登録して以来、あまり投稿することもなく、限られたメンバーの
記事のみを閲覧していました。
ですが追い詰められてはじめて、昔仲がよかった友人で、
なんとなく環境が変わり疎遠になってしまった名前を検索してみたのです。
そして、見つけました。
運がいいことに、一番はじめに検索した相手でした。
そういえばどうしているかなぁと思い出すことはあっても、
きっかけを掴めず疎遠になっていた相手。
彼女は私の二か月前に、同じ女の子を出産していたのです。
すぐにメッセージを送りました。
すると、すぐに返信があり、こどもを連れて会うことになりました。
そこで私ははじめて、育児に対しての本音を話し、
悩みを共有することができたのです。
そして一番に大きかったのは、悩みを笑い話に変えられたこと。
心の底から笑ったのは、本当に久しぶりのことだったように思います。
そこからは密に連絡を取り合い、そのおかげで毎日をやりすごすことが
できました。
こどもが泣きやまず追い詰められそうな時はLINEを送り、
「辛すぎる!」
と言えるだけでどれほど救われたことでしょう。
育児ノイローゼにならなくてすんだのは、
このやりとりがあったからに違いない。
過言ではありません。
人は必要な時に必要な人と出会う
誰の言葉かはわかりませんが、facebookで見つけた言葉です。
この言葉を見たとき、私は一番に彼女のことを思い浮かべました。
出会いは偶然です。
しかし、求めればどこにでも落ちています。
赤ちゃんも少し大きくなれば、赤ちゃん広場などに行って
同じ年頃のこどもを持つお母さんとの交流もできるでしょう。
私と同様に、SNSで探してみてもいいかもしれません。
どんな出会いでもいいのです。
たった一度のメッセージ。
そこからはじまる繋がりもある。
「育児 イライラ」「育児 ストレス」「育児 孤独」
検索すれば、いくらでも同じような境遇の、同じような悩みが見つかります。
きっと、誰もが求めていると思うのです。
孤独を感じるあなたのことを、求めている人がいると思うのです。
photo credit: Free Hugs via photopin (license)
photo credit: FACEBOOK(LET) Back via photopin (license)
(著:ママボヘミアン)
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