「遅ればせながら」と「遅まきながら」の意味と使い分けは？

「遅ればせながら」と「遅まきながら」の意味と使い分け方について調べてみました。

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「遅ればせながら」という言葉は、「遅れる」＋「馳せる」（走るの意）に「ながら」（〜ではあるけれどもの意）が付いたものです。「遅れて駆けつけましたが」という意味が転じて「遅くなりましたが」、「遅れましたが」という意味合いで使います。

またネットで調べてみると一説には、ばせには早せという意味があり「慌てて」というニュアンスを含むそうです。遅くなって申し訳ございません、に近い意味があります。

馳せる＝駆けつけるという意味ですが、現代ではなかなか使われることのない古風な言葉ですので、「遅れ馳せながら」には一般的には改まった言葉遣いのときに使う言葉です。その為改まったビジネスシーンの文章やスピーチの中で使うこともできます。挨拶や返事、約束の場所に遅れた時の敬語表現です。

遅まきながら、のまきには「蒔き」という意味があるので種蒔き時期より遅れて種を蒔くことからきた言葉です。「人より遅い」という意味に転じます。また機会に対して完全に出遅れている・逸しているニュアンスを醸すのはこちらです。

今さらだけど、今となっては遅いんだけど、機会を逸してしまっていたんだけど、という意味です。

遅ればせながら⇒相手に対し「遅くなって申し訳ない」というニュアンスを含める場合。
例）遅ればせながら年始のご挨拶まで⇒遅くなっちゃて悪いけど、あけましておめでと。

遅まきながら⇒自分の行動に対し、出遅れ感や今さら感が伴う表現
例）遅まきながら先日初詣の参拝を済ませてまいりました。

吉田裕子エイ出版社 2013-05-09

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