EX-ICカードの使い方とお得なIC早特についてまとめてみました

EX-ICカードについて基礎情報

新幹線乗車を便利にする「EX-ICカード」をご存知ですか？

「EX-IC」は、東海道・山陽新幹線（東京～博多間）の新幹線のインターネット予約サービスであるエクスプレス予約に付随した、乗車券・特急券一体型サービスです。

エクスプレス予約とは、新幹線を手元のケータイやPCから予約でき、しかも発車寸前まで何度でも無料で予約変更ができるスグレモノの新幹線予約システムで、JR東海とJR西日本が提供しているサービスです。

この「エクスプレス予約」サービスを利用するためには、「エクスプレス・カード」（JR東海）または「J-WESTカード」（JR西日本）の会員になることが必要です。

会員申し込みをすると、クレジット機能付きのカードが送られてきて、そのカードに打穀された会員番号を使ってインターネットでの新幹線予約ができるようになります。

この会員カードが送られてきてから2～3週間後に、自動的にもう1枚別のカードが届きます。それが今回ご紹介する「EX-ICカード」です。

このEX-ICカードを使うと、予約した新幹線チケットを駅で引き取る必要がなく、カードを新幹線改札機にタッチするだけで改札機を通り抜けられるようになります。

時間ぎりぎりに駅に駆け付けて新幹線に飛び乗りたいような人には欠かせないスグレモノのカードなのです。

EX-ICならではの特別割引「IC早特」

EX-ICカードのいちばん大きなメリットは、先述のタッチアンドゴー機能なのですが、実は他にも長所があります。それはIC早特というEX-ICならではの特別割引料金です。

IC早特料金が適用されるのは早朝出発の「のぞみ」や、終日の「ひかり」「こだま」など限られた列車ですが、IC早特が設定されている列車に乗れば、かなりお得になります。

たとえば東京・品川→新大阪の新幹線にIC早特で乗車すると、駅で普通に乗車券を購入するよりも1,280円、エクスプレス予約を使ってIC早特設定外の新幹線に乗車するよりも1,030円も安く乗ることができます。

注）IC早特の設定料金は時期などによって多少変動します。

前もって乗車券を予約すると安くなる「IC早得タイプ21」

さらに乗車の21日前までに予約すると超お得になる「IC早得タイプ21」という予約もあります。

これを使うと、たとえば新大阪→東京は11000円になり、通常のエクスプレス予約で乗るよりも2,370円も安くなります。

ただし、このIC早得タイプ21が設定されている期間は限られていて、設定期間は「JRおでかけネット」などで発表されますので見逃さないように気を付けていることが必要です。

ちなみに、時間的な融通のききやすい方は、IC早得タイプ21設定されるのを待って、新幹線を使う旅行を計画すると交通費がかなりお得になります。

IC早特利用時の注意点

「IC早特」料金で「のぞみ」に乗りたい時には、普通にエクスプレス予約画面から入り、6時台発の列車を見ていくと、◇IC早割設定有（ICのみ）と記載してある列車がありますので、これを選んで予約手続きをします。

ただし、IC早特の座席数は限られていますので、席が予約で埋まり次第、予約終了となります。

また、IC早特で予約した場合、出発前の予約変更は何度でも無料でできますが、予約変更しないまま予約列車に乗り遅れた場合は、後続の自由席に乗る権利も失います。

この同日中の自由席への無料振り替えはエクスプレス予約では保証されていますので、お得な分だけリスクもあるということですね。

交通系電子マネーとEX-ICカードとの連動

最後に、JRの在来線の乗車に使うICOCAやSUICAと、新幹線に使うEX-ICカードとの連動についてお話しておきましょう。

新幹線駅までの在来線にICOCAカードなどの交通カードを乗って来た場合はEX－ICカードとICOCAカードを2枚重ねて改札機にタッチします。

これで在来線から新幹線への乗り継ぎが自動的に完了します。

新幹線改札を出る時も同じように2枚重ねてタッチします。すると自動的に、新幹線の降車駅から在来線への乗り継ぎ手続きができます。

そして、最終的に降りる在来線の駅の改札機には、在来線用の交通カード（ICOCAやSUICA）を1枚だけタッチすれば、乗り継ぎ料金がICOCA（SUICA）から引き去られて、精算機などで精算することなく、スッと出札できるのです。

駅の窓口で並んで切符を買う手間が省ける、券売機で切符を引き取る手間が省ける、ICOCAやSUICAとの連動で在来線に乗り継いだ時に精算する手間が省ける。

忙しいビジネスマンにはこれらEX-ICサービスのメリットは予想外に大きなものだと言えるでしょう。